養護教諭の1日は、朝早くから始まります。
学校に到着すると、まず保健室の準備です。
窓を開けて換気をし、必要な医療器具や薬品をチェックします。
朝の時間帯は、体調不良を訴える生徒たちが来室することが多いです。
前日から具合が悪かったり、朝食を食べられなかったりした生徒たちの対応をします。
ここで、看護師としての経験が大いに役立つでしょう。
症状を適切に判断し、必要に応じて保護者への連絡や病院への受診を勧めることもあります。
授業が始まると、保健室での待機が主な仕事です。
けがや急な体調不良で来室する生徒たちの対応をします。
また、定期的に教室を巡回し、生徒たちの様子を確認することもあるでしょう。
昼休みも多くの生徒が保健室を訪れる時間帯です。
身体的な問題だけでなく、友人関係や学業の悩みなど、心の問題を抱えた生徒たちの相談に乗ることもあるかもしれません。
ここでは、看護師として培った傾聴スキルや共感力が活かしてましょう。
午後は、健康診断や保健指導の時間に充てられることが多いです。
生徒たちに向けて、手洗いやうがいの重要性、バランスの取れた食事の大切さなどについて指導することもあります。
放課後は、その日の記録をまとめたり、翌日の準備をしたりします。また、教職員会議に参加して、生徒たちの健康状態や気になる点について情報共有することもあります。
このように、養護教諭の1日は実に多岐にわたる仕事で埋め尽くされています。
看護師として働いていた方にとっては、医療行為の範囲が限られることに戸惑いを感じるかもしれません。
しかし、子どもたちの健康を総合的に見守り、支援するという点では、看護師の経験が大いに活きる職場だと言えるでしょう。